夫婦で一緒に英語を勉強すると、ひとりぼっちで勉強するよりずっと楽しく勉強できるし、英語の勉強をとおして夫婦の絆も深まりますよ。
私の体験談をご紹介しますね。
出逢いから英語
私たち夫婦が出会ったのは、ニューヨークのブルーノートでした。
仕事先の仲間と初めてニューヨークを訪れた時に、オプションツアーでブルーノートへジャズを聞きに行った時の現地の担当者として主人と出会いました。
何年もニューヨークに住んで仕事をしていた主人の英語は現地の人と同じ位発音も良く、凄いなと感じたものでした。と言っても何を言っているのか殆ど理解できない英語力しかない私には、彼の英語力にだだ驚くばかりでしたし、もっと英語が話せたらとつくづく思ったものでした。
紆余曲折の帰国
その後、手紙や電話でのやり取りをして1万キロという遠距離を克服して結婚したのですが、私がニューヨークへ行くか、主人が日本へ戻るのかという選択肢ですったんもんだしました。
結局は、英語も満足に離せない私にはニューヨークへ行くという決心がどうしても出来ずに、主人の方が折れて、日本に帰国し結婚しましたが、さぁ大変でした。
日本を長く離れていたので彼の日本語は怪しく、イライラすると英語で話しだし私には到底理解することが難しく会話が段々となくなっていく日々はとても辛かったです。
私も努力して英会話スクールにも入ってみましたが、仕事の時間が合わず、何度入りなおしても行ける時間の確保が難しく続けることはできませんでした。
又、主人への電話がかかると国際電話が多く、今出かけていませんという簡単な返事しかできず
相手の会話が続くと頭が痛くなるほど英語の単語も思い浮かばず、本当に自分の英語力に情けなくなるばかりで、私も辛い思いをするといったことが多くなっていきました。
主人からの提案
会話も少なくなり味気ない日々を送っていたある日、主人から「自分もアメリカを離れて何年もたってきたので、英語がとっさにでなくなる時が増えてきた。二人で共通の趣味として英語を勉強しなおさないか」と言われました。
海外の映画も字幕無しで見れてた主人にも、会話相手がいないことで、彼なりに苦しんでいたんだと気づき、私もやってみようと決意しました。
テレビでの英会話教室をあるだけ調べて、とにかく一緒にその時間に勉強できるようにすることから始めました。もちろん家での会話も全て英語でと言うことになりましたが、私の英語は単語の寄せ集めのような程度のものでしかなかったので、密かに英会話の本を購入して挨拶位はちゃんとした英語で話せるように努力しました。
彼の方も単語のゲームを買ってきたり、しりとりを英語の単語で言い合ったりと遊びながら覚えると言う私に合わせた方法をいくつか考えてくれました。
又、主人の海外の友だちが日本へ戻ってきている時に食事を一緒にする機会には今まで英語主体での会話が嫌で、何度誘われても行くことはありませんでしたが、思い切って一緒に行けるようになり、主人を通して海外の友だちも増えてきて、会うたびに英語が上達してきているよとお世辞でも言われると、心から嬉しいと思えるような気持ちに変化してきました。
熟年夫婦の絆
英語を勉強しだしたことで、今まで少なくなっていた会話も徐々に増えてきて、家の留守番電話のメッセージも英語に切り替えて、録音も自分で挑戦してみました。
もちろん、英語のしゃべれる人が聞いたら、おかしな英語と笑われるかもしれませんが、一にも二にもやれることはやっていく姿勢を持つことで夫婦の微妙な溝が少しづつ狭まってきたと思っています。
物事をお互いに依頼する時も、ちょっとさとか言うよりMay I (メイアィー)と最初に言うことで、英語の持つ響きの優しさが感じられて、気持ちよく頼まれ事に対処できる感じがしています。
結婚して何年か過ぎると、お互いに色々なことでのすれ違いが多くなると思いますが、私たちは英語の勉強を通して、そんなすれ違いをなくしていけるような気がしています。
出逢いの時にときめいた心が、熟年になっても思い出せるような素敵な夫婦を目指して、これからもお互いの絆を英語によって深めていきたい願っています。
コメント