日本には夫婦の名言や格言が昔から数多くありますが、妻側から見るとちょっと失礼じゃないのって思う言葉が結構あるように思えてなりません。
例えば、皆さんもどこかで耳にしたことがある言葉に【悪妻は100年の不作】という名言というか私的には迷言と感じられてしまうものがあります。【妻の云うに向こう山も動く】も妻がきついことを嘆いている夫側からの言葉と思えませんか!?
それに比べて英語の数々の夫婦の名言は、夫婦双方が考えさせられ心に響きやすい言葉があるように思います。
夫婦に響きやすい英語の名言は受け入れやすい?
もちろん英語の名言の中にも、ドイツの思想家であリ哲学者でもあるニーチェらしからぬ言葉もあります。「たいていの男たちは誰も彼の妻をかっさらってくれないことを嘆く」という言葉です。人がどうしたら強く生きられるかなどと提唱していたニーチェの言葉とは思えないほど妻への辛らつな皮肉を込めた言葉で、私は日ごろ男を女に妻を夫に置き換えてやりたくなることがしばしばある位です。
でもゲーテの言葉の中にあるのですが「恋愛は理想であり、結婚は現実だ」との短いフレーズでもなるほどと納得できそうな言葉も数多くあります。私が大好きだったあの有名なローマの休日のオードリー・ヘップバーンさんが残した言葉があり、私はいつもこの言葉によって夫婦の在り方を考えさせられています。
As you grow older you will discover that you have two hands,
あなたが年を経るにつれ、あなたは二つの手を持っていることに気づくだろう、
One of helping yourself,the other for helping others.
一つは自分自身を助ける為のもの、もう一つは自分以外の人を助けるものです。
要約するとこんな感じの言葉です。自分以外の人とはそれぞれ妻と夫を意味していると解釈してみると、自分のことだけではなく結婚生活が長くなればなるほど、相手に気遣いや助ける心を持つことを考えなさいよと諭されているように思えませんか? 他人に対する優しさと同じように時を経ても夫婦お互いへの優しい気持ちを持ち続けていかなければと感じさせられ、いつも現状の自分たち夫婦に置き換えて、反省させられてしまいます。
相手を思いやる気持ちは、夫婦がお互いに年をとってこそ強く持ち続けていくことが大切なんだと素直に受け入れやすい英語の名言だと思っています。
主人が放つ魔法の英語の名言?
私の主人は日常的に私に対して、よく使う英語の言葉があります。それは「Don’t push me」と「Ta
ke a five」というものです。Don’t push meはそのまま直訳で私を押さないでという意味もあります
が、これは主人的には精神的なプレッシャーを掛けないでよという意味合いで使用しているようです。
もう一つのTake a fiveはスラング的な要素のある言葉のようで、使用している人はあまりいないようですが、「5を取ろう=5分休憩しよう」とか「ここでちょっと気楽な時間を取ろうよ」という意味合いの言葉のようです。実際に外国人との仕事の最中に主人がよく言われた言葉らしいので、ス ラングと云っても汚い言葉という意味合いはないものだと私は思っています。
この二つの言葉は、私にとっては主人から私への魔法の言葉のように感じています。生活の中 で、せっかちな私が早くこれやってよとかあれは済んだのとか主人にpushしてしまうことが多々あるようで、その度にDon’t push me,Take a fiveと言われます。主人にとって焦ってやることを強要している私への抵抗の言葉でもあるんでしょうね、きっと!!
この言葉を言われる度に、又やってしまったと反省させられて「あ、ごめん」と素直に言えてしまえ るのは英語だからでしょうか。
主人の抵抗の言葉と同時にそんなにプレッシャーを掛けてアクセクしなくても、少し休んで気楽 にやろうぜと私を気遣ってくれてもいるんだと思えば、なんて優しい名言だと思えて不思議です。
お互いに焦らず、相手を追い詰めず少し休憩を取ることで夫婦の間のギクシャク感と相手へ抱いてしまっている不満が、少し休むことで嫌な気持ちが溶けていったら、いつだって次に返す言葉は優しくなりそうですよね!?
だから、私にとってのこの二つの英語の言葉は、主人からの魔法の言葉であり、名言だと云ってもいい言葉だと有難く受け入れています。
夫婦の間にも友情って大切だと思ったことありますか?
オーストリアの作曲家で皆さんもよく知っているシューベルトの言葉に実に感慨深いものがありました。
Happy is the man who find a true friend,
本当の友人を見つけた人は幸せで、
And far happier is he who finds that true friend in his wife.
妻の中に本当の友人を見つけた人は更に幸せな人です。
こんな意味合いの言葉です。夫婦であると同時に友情も持ちえた夫婦が幸せと云っている言葉だと思います。
主人もよく人に私を紹介する時に、妻であり最大の友人ですと云うことが多くあります。これは外国から日本へ戻った時に主人には日本での友人が少なかったので云っていたのだろうと思っていましたが、今でもこの言葉を口にしてくれています。
シューベルトの言葉のように愛情以外でも友情でも成り立つ夫婦だと云ってくれているようで、この言葉を聞くたびにとても嬉しく感謝しています。愛情は時に判断を間違える偏りもありますが、友情という感情は厳しいことも相手の為にキチンと云える間柄を保てる関係ではと私はとらえているので、この言葉は主人からの誉め言葉なんですね、きっと!?
そういえば、誰の言葉か忘れましたが昔読んだ本の中にもこんな言葉もありましたよ。
It is not a lack of love,but a lack of friendship that makes unhappy marriages.
不幸な結婚となるのは、愛情の欠乏ではなく友情の欠如のせい。。。。
うーーん、考えさせられますよ! でも、よくよく考えると友情から愛情に発展して夫婦となったカップルの方が多いと思いますので、やっぱり夫婦の間でも友情は最初に感じた感情として保っていけたら素敵ですよね!! 英語の夫婦の名言ってなんか迷った時の道しるべのように感じられてもっと言葉を探してみたくなりました。
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